今は、スズメバチがもっとも活発に活動する時期と言われています。そんな時期ですので、スズメバチに刺される被害も少なくありません。
「スズメバチには刺されたくない」
僕と同じように、そう考える貴方に今回はスズメバチに刺される確率を大きく下げる方法をお届けします。
また、自治体によってはスズメバチの駆除を依頼しても、杭所作業や業者の紹介などはせずに「防護服を貸し出すので自分で駆除をお願いします。」という所もあります。
近く駆除業者が居れば良いですが、業者が見つからなくて自分でスズメバチの駆除をしなければならない。という事もあると思います。そんな時に役立つスズメバチの駆除方法をお伝えします。
※駆除の際は刺されるリスクがあります。可能な限り業者に駆除を依頼する事をオススメいたします。また、この記事はスズメバチ駆除を個人で行うことを推奨するものではございません。
スズメバチに刺されない方法は巣を見つけて駆除する事
当たり前の事ですが、実はスズメバチに刺される多くの人は巣があることに、気づかずに巣に近づいて刺されます。
つまり、スズメバチの巣の場所が分かれば、刺される確率をグッと下げられるという事。
ですので、まずはスズメバチの巣を見つける方法をお伝えします。
スズメバチの巣を見つける方法
普通に巣が見えるのであれば簡単なのですが、藪の中だったり屋根裏だったりと見えない所にもスズメバチはよく巣を作るので、スズメバチの巣が出来ているのに気づかずに巣に近づきすぎて刺されてしまう。というケースがが多くあります。
そこで、こちらでは。見えないスズメバチの巣を見つける方法を紹介していきます。
スズメバチは、自分たちが出入りするためのルートが決まっています。藪の中に作ろうと屋根裏に作ろうと同じ場所から出入りするのです。
スズメバチを家の周りで見かけたら、目で追ってみて下さい。どこか別の所へ飛んで行ったら問題ないとは思いますが、物置や軒先などに向かって飛んで行ったら要注意!どこかの隙間などから頻繁に出入りしていないかをチェックしてみて下さい。
巣がある場合は、時期にもよりますが高頻度でスズメバチが決まった場所から出入りしています。
駆除業者が教えるスズメバチが巣を作りやすい5つの場所
弊社ではスズメバチの駆除業務を30年ほど行っています。その経験でスズメバチが巣を作りやすい所が分かっていますので、一般家庭で特に巣を作られやすい場所を5つお伝えします。
作られやすい場所の共通点として、雨や風をしのぎやすい場所もしくは目につきにくい場所があります。その点を踏まえて読んでみて下さい。
■スズメバチに巣を作られやすい場所その1:物置や車庫
屋根や壁がある物置や車庫は巣作りに絶好の場所です。
物置では、天井や保管しているものにも巣を作ります。今まで巣を作られていたものは袋類・ヘルメット・空のプランターや鉢植え・ビニールシートの間などなど、少しでも巣を作れるスペースがあれば何にでも作ります。
■スズメバチに巣を作られやすい場所その2:換気口や排気口の中
人の目が届きにくい場所ですので、作りやすい所になります。
床下の換気口は特に見えにくいので、なかなか気づかない事が多いので注意が必要です。
■スズメバチに巣を作られやすい場所その3:庭に放置している鉢植えやプランター
使わなくなった鉢植えやプランターを庭に放置しておいて、巣を作られるというケースも多くあります。使わなくなったプランターは表にして保管することで巣を作らにくくなります。裏にしておくと出来たスペースに巣を作られる事があるので気を付けて下さい。
■スズメバチに巣を作られやすい場所その4:軒先・軒下
以外に多いのが軒先や軒下です。気づいたら大きな巣になっていたという事も多かったりします。時には、玄関の近くに作られていることも・・・。
それだけ、気づきにくい場所という事になります。
■スズメバチに巣を作られやすい場所その5:庭木
手入れが行き届いていない所は巣が見つかりにくいので、スズメバチにとっては巣が作りやすい場所になります。
特に、茂りやすい庭木は剪定などをして置くことが大事です。
これ以外にも放置しているタイヤの中や外壁と内壁の間など、雨や風がしのげたり人の目につきにくい場所は巣を作られやすいです。
もし、家の周りでスズメバチを頻繁に見かけるようでしたら、紹介した場所を観察してみてください。換気口や物置など巣が直接確認できない場所を観察するときは、遠くから様子を見て決まった場所から複数のスズメバチが出入りしているようだと、巣が作られている可能性が高いです。間違ってもむやみにのぞき込んだり扉を開けないようにしてくださいね。
もし、スズメバチの巣がみつかったら
スズメバチの巣の見つけ方や作りやすい場所をお伝えしてきました。
次は、巣を見つけたときの対処法についてお伝えします。
スズメバチの巣が見つかったら、やるべきたった一つの事
まずは、お住いの自治体に「スズメバチの巣があるから駆除して欲しい」と連絡してください。なぜなら、自治体によっては補助金を出しているところがあり、通常より安く駆除できる場合があるからです。
連絡すると以下のほとんどの自治体は以下の3つのうち、どれか1つの対応をしてくれます。
- 自治体職員が駆除
- 委託業者の紹介(補助金が出る自治体もあり)
- 防護服の貸出のみ
最初の2つは良いのですが、3つ目は自分で駆除して欲しいという事です。
後ほど、自分で駆除する方法をお伝えはしますが、本当にどうしようもない状況ではない限り、自分での駆除は危険ですのでやめて下さい。また、高所だったり巣が大きすぎる場合は危険度が増すのでその場合も自分では行わず、以下のような駆除業者を活用することをオススメします。
スズメバチの巣を駆除する手順
何度も言いますがスズメバチの巣の駆除はとても危険です。なので、どうしようもない状況をのぞいて駆除業者に巣の駆除を依頼することをオススメします。
また、この記事はスズメバチの巣の駆除を自分で行うことを薦めるものではありません。しつこいようですが、命の危険が伴いますので安易な判断での駆除は行わないでください。また、駆除作業は危険なことを知ったうえで自己責任で行ってください。
■スズメバチの巣を駆除するのに必要なもの
- 防護服(自治体がレンタルしてる場合が多いです)
- 極厚のゴム手袋または皮手袋
- 長靴
- 殺虫剤
- マスク
- 大きいゴミ袋
- 頭につける懐中電灯
※最近知ったのですが、スズメバチは赤色を認識にしにくいので赤いライトや赤いセロハンを懐中電灯に貼るとスズメバチが向かって来にくくなります。
■スズメバチの巣を駆除する手順
作業は夜に行うことをオススメします。
また、以下の作業手順は防護服などを身に着けた後の工程となります。
〇巣が見える場合
1:出入りしている巣穴を確認(確認だけなら日中でもOK)
2:振動を与えないように巣に近づく
3:振動を与えないように巣穴に殺虫剤を大量噴射
4:ガサガサという音が無くなったらゴミ袋で覆ってから、巣の接地面を定規などで切断して袋で受け止める。
この時の注意点として、3のとき赤いセロハンを貼っていない場合は、巣穴の場所を覚えてライトを消したから行うとスズメバチが向かってきにくいです。
また、スズメバチは振動にとても敏感です。振動を与えないように作業をするようにしてください。
〇巣が見えない場合
1:日中のうちに出入りしている場所を確認
2:夜、昼に確認した場所に殺虫剤を噴射
3:殺虫剤は1本使い切る
4:1週間ほど近づかないようにして様子をみる
巣が取れないので、残った蛹が生まれてくる事があるため1週間ほど様子を見てもらう必要があります。もし、ハチが出入りし始めたら同じように夜に作業してください。
もし、分からない事があれば当サイトの問合せからご質問ください。
スズメバチの巣を駆除するのと同じ効果を出せる簡単な方法
実は、あるものを設置するだけでスズメバチの巣を駆除するのと同じ効果がある、罠があるのを知っていますか?
作り方はとても簡単。
ただ、仕掛ける時期がとても重要です。写真にもありますが、もっとも効果を発揮するのは北海道では6~7月ごろ・本州では5~6月ごろに設置する必要があります。※九州や沖縄など暖かいところでは、もっと早くて良いかもしれません。
もし、作るのが面倒くさい場合はホームセンターなどで売っている「スズメバチが採れる」と、謳っている商品を購入して使用するのも良いです。
スズメバチの巣を駆除するのと同じ効果が出る理由
スズメバチの女王バチは越冬をして、翌年の春に冬眠から覚めて新しく巣作りをするのです。
そして、これが最も重要なことなのですが、スズメバチの巣は基本的に女王バチが小さな巣を作り始めて産卵や育児をしていきます。そして、働きバチが増えてくるころに産卵に専念するため巣に籠るのです。大事なので、もう一度言います。スズメバチの女王から巣が始まるのです。
つまり、スズメバチ捕獲の罠を女王バチが冬眠から覚める5月~7月ごろに設置することで、女王バチが巣を作る前や巣が小さい頃に捕まえスズメバチに巣を作られにくくなるのです。
ちなみに、北海道は9月~10月ごろ本州は10月~11月ごろは、スズメバチの女王が生まれて冬眠に入る時期なので、このタイミングで設置するのも来年に向けての対策として有効ではありますが、春に設置するのがダントツで効果的です。
この罠は、100%の効果は残念ながらありませんが実際に地元の霊園では、罠を設置してからお盆のスズメバチ駆除件数が1/4程度に減りましたので、ぜひ試してみて下さいね。
スズメバチの巣を見つける方法と駆除の手順のまとめ
スズメバチに刺されない方法は、巣を見つけて駆除すること。スズメバチの巣は見えない場所にも作られるため、スズメバチが出入りするルートを注意して見つけ、巣の存在を確認する必要があります。
スズメバチが巣を作りやすい場所は、物置、換気口、庭に放置した鉢植え、軒先、庭木などで、これらの場所を注意深くチェックすることが大切です。
また、スズメバチの巣の駆除は危険な作業で、自治体やプロに依頼することを強く勧めます。
もし、どうしても自分で駆除を行う場合、必要な装備は防護服・厚手のゴム手袋・長靴・殺虫剤・マスク・ゴミ・懐中電灯です。
巣が見える場合は、夜に巣に殺虫剤を出入り口から噴射して巣を袋で覆って切断します。巣が見えない場合は、出入り口を昼に確認し、夜に殺虫剤を噴射し、1週間くらい様子を見てください。
なお、スズメバチの駆除はどんなに装備をしても刺されるリスクがあります。その事を承知のうえ、自分で駆除を行う場合は自己責任で行ってください。
スズメバチの巣を駆除するのと同じ効果がある方法も紹介しました。それは、スズメバチ捕獲罠を春に設置することでしたね。女王バチが冬眠から覚め、新しい巣を作る前に捕まえるので巣を駆除するのと同じ効果があります。
罠を設置する時期は北海道では6~7月ごろ、本州では5~6月ごろが最適。また、スズメバチを捕まえる罠はホームセンターなどでも購入する事が出来ます。
スズメバチの活動が活発な時期に刺される確率を下げる方法を紹介ししたが、いかがだったでしょうか?
この記事が役に立ちましたら、嬉しいです。