太田養蜂場のハチミツには以下3つのこだわりがあります。
それぞれについて解説していきます。
弊社が提唱しているハチミツの生産方法の事で、ミツバチを設置する場所(以下、蜂場)に置く蜂箱の数をあえて少なくおいて生産を行います。なぜ、少なく設置するのか?
それは、働き蜂が行動できる範囲が決まっているためです。
働き蜂の行動範囲と言われている3~4km四方の中で最も多い花に通い蜜を集めるという習性を利用して、単花蜜と呼ばれる一つの花の蜜(アカシアなど花の名前が付くハチミツ)を生産します。
行動範囲内にある花には限りがあります。ですので、あまり多くの働き蜂が通うとその花から蜜が採れなくなり別の花に通うようになります。すると、本来採りたかった花以外からも蜜を集めてきて、単花蜜としての純度が下がってしまう可能性があります。
そこで、太田養蜂場では蜂場に設置する数を少なくして、採りたい蜜の花により多く通えるようにする『少群採蜜法』を行っているのです。
■ピンチから生まれた少群採蜜法
「みんなで出稼ぎにいこうか」
1999年の夏。当時、生産業務に携わってくれていた祖母の言葉です。
このころの太田養蜂場は、圧倒的な生産不良で苦しんでいました。ミツバチ育成の失敗が続き生産に必要な蜂箱の数をそろえられず、天候には恵まれずハチミツの生産量は大幅に減りました。
倉庫にいっぱいあったはずの在庫はどんどん減り続け、販売する商品がなくなっていく恐怖を感じながら過ごす毎日。そんな状況が3年間続いたある日、祖母がボソッとつぶやいた言葉が「みんなで出稼ぎに行こうか」だったのです。
弊社代表の父は顔色もさえず仕事中になんどもため息をもらし、仕事が終わるとつらさを忘れるようにお酒を飲んでいたのを覚えています。
そんな、苦しい状況に少し改善の兆しが見えてきたころ。
お客様から「太田さんのはちみつ美味しくなったね」「もう他の養蜂場のハチミツは食べられないよ」などの声が聞こえるようになったのです。
なぜなのか?
従来は1つの蜂場には20箱~30箱の蜂箱を設置していましたが、育成の失敗が響き、いつもの半分の設置数だけしか用意できないという状況がしばらく続きましたが、それが結果的に喜ばれるハチミツを生産することに繋がっていたのです。
弊社は、この生産方法に可能性を見出し『少群採蜜法』という名前を付けたのでした。
ミツバチには様々な病気があります。中でも「腐蛆病(ふそびょう)」という法定伝染病にミツバチが感染してしまうと、蜂場のミツバチ達をすべて焼却処分したり、移動制限が掛かったりします。
養蜂家の多くはミツバチと一緒に全国各地を飛び回る移動養蜂を行っており、移動制限が掛かると大きな損失が発生してしまうのです。
そこで、養蜂家は抗生物質を使い腐蛆病の発生を防ぎます。もちろん、ハチミツには影響のないように生産シーズン以外に使用したり、検査をして残留がないことを確認したりなどしているので問題はありません。
ただ、店頭などで抗生物質を使用しているかを気に掛けるお客様が増えたため、弊社では抗生物質の使用を13年前からやめています。代わりに、人が飲む健康飲料をミツバチに与え病気に負けない元気なミツバチを育成しています。
アカシア蜜やホワイトクローバー蜜など、一つの花から採れた単花蜜。実は100%その花から採れるという事は、よほどの花の量がない限り難しいです。という事は、生産場所によって味が変わるという事。
では、どうやって採れた単花蜜の種類を決めているのか?それは、養蜂家の経験や味覚で判断されます。ですので、判断が甘い養蜂家が販売している単花蜜は美味しくないとまでは言いませんが、本来の味わいとは違う蜜になっている場合があります。
太田養蜂場では『高品質で安心安全なハチミツをあなたに』の企業理念のもと、3人の養蜂家が味・色・風味・糖度を食べて本当に単花蜜としてお届けしてよいのかを、判断しております。
このように太田養蜂場では3つのこだわりを持ち、ハチミツの生産や商品づくりを行っております。
日本の食卓にあがるハチミツの多くは輸入に頼っています。
2020年のデータでは生産量が2,929t、輸入量が49,348tとなっています。
つまり、日本で販売されているハチミツのうち95%は海外産のハチミツなのです。
また、その95%のほとんどを中国から輸入をしているという事実があります。
店頭や催事などでお客様と直接お話する機会が多いのですが、
「海外産のハチミツは信用できない」
「中国産は食べたくない」
上記のような理由で、国産はちみつを選びたいという声をよく聞きます。
私も海外産(はちみつに限らず)に対し、『何を使っているのかわからないなぁ』と思っていて、そんなお客様の声にも共感してしまいます。
また、弊社独自のアンケートで以下のような結果が出ました。(回答者数58名)
まずは、自分がハチミツを購入するならどんなハチミツが良いか?の質問に80%以上の方が『国産はちみつを購入する』と回答しました。
また、ハチミツを購入する際に大切にしている事は?という質問にも
探せしだせる範囲で見つけた資料を調べてみると、平成26年と令和4年の国産はちみつの卸売り価格のデータを見比べてみると以下のようになりました。
平成24年 1㎏あたり1,000円~2300円
令和3年 1㎏あたり1,200円~2500円
※出典元:養蜂をめぐる情勢H25年9月発行および令和4年11月発行内のデータより(農林水産省 畜産局)
このように、7年間で20%も卸価格が上がっています。
卸価格で20%も上がっているのですから、実際にあなたがハチミツを購入する際には相当な価格になっています。
実際に大手のハチミツ販売会社だと、花の種類によっては1㎏10,000円を超えるものも珍しくありません。
この、価格の高騰は他の食品などと同じように続いていく見通しです。
昨今の情勢はもちろんのこと、養蜂業界には以下のようなハチミツ価格が上がり続ける理由があるのです。
■跡継ぎや担い手が不足している
跡継ぎや担い手が減っているため、ミツバチの育成や生産の規模を縮小したり事業をやてしまう養蜂場が増えてきています。
■気候変動の影響
ハチミツの生産に重要な事の一つに安定した気候があります。低温や荒天でミツバチが働けなかったり、ハチミツが採れる花の育成に影響が出てしまい生産量が増えないという事態が増えています。
■国内シェア率の減少
国内で消費されるハチミツの約95%は海外産と言われています。つまり国産はちみつのシェア率は約5%。
シェア率が低いという事は、それだけ売れないという事です。売れないと養蜂場の経営が成り立たなくなるため、徐々に価格が上がっていっているのです。
ハチミツは採れる花ごとに個性があります。ハーブのように香りがよいものや、個性が少なくあっさりしているものなどなど。
この味の違いを試しながらハチミツを食べるのって本当に楽しいです。その楽しみをお客様にも体験してもらいたいという思いから作ったのが『おまかせ食べ比べセット』です。
太田養蜂場の企業理念は『安心安全で高品質なハチミツをあなたに』ですが、この理念とは別に『ハチミツを楽しんでもらうには?』というテーマを持って生産販売を行っております。
そんな、テーマから生まれた商品があります。その商品とは『食べ比べセット』40gのハチミツ5種類をセットにしたものです。
価格設定もお得になっている当商品は店頭や催事などで、お客様からたいへんご好評を得ております。
そんな、お特な食べ比べセット。今までは1,000円で販売していましたが、情勢の影響を大きく受けて1500円に値上がりしてしまいました。
今はこの価格で販売していますが、自社のテーマである『ハチミツを楽しんでもらうには?』から出来た商品がご利用しにくい価格にしてしまった。という後悔の気持ちも弊社にはあります。
「容器や送料など諸経費の大幅な値上げもあるから、しょうがない」
「でも、気軽にハチミツを楽しんでもらいたい」
食べ比べセットについて、家族内で何度も話し合い。以下のような結論にたどりつきました。
「食べ比べセットはより多くの方にハチミツを楽しんでいただく商品にそいよう!!」
ですので、価格も1,500円から大幅に値下げして975円にします。
そんな、あなたにお届けいたします。
ハチミツはすべて同じ味だとおもっていました。
太田養蜂場さんのネットショップで食べ比べセットを見つけ、どれだけ違うのかを購入して試してみました。
食べてみると、本当にそれぞれ味わいや風味が違ってびっくり。
色んな種類の蜂蜜が食べ比べられて贅沢な気持ちになりました。
香り味ともに好みでとても美味しいです! 今まで食べていたハチミツは美味しいとは思わず、健康に良いというだけで食べていました。
太田養蜂場の美味しいハチミツと出会えて、楽しんでハチミツを食べることが出来そうです。
北海道物産展で購入しました。
市販の蜂蜜はくどくて食べにくいという印象があったが、コチラのハチミツはくどさが無くて、とても食べやすいと感じた。
どうせ食べるなら食べやすいハチミツが良いですね。